コンビニやドラッグストア、取引先の企業など、日本で働いている中国人材を見かけない日はほとんどないというほど、日本の中に溶け込んでいる中国人材。中国人材を雇うメリットとは、どのような点にあるのでしょうか。また、仕事において中国人と日本人にはどんな違いがあるのでしょうか。
ここでは、中国人を日本で採用することについて詳しくご紹介いたします。中国人の採用を考えている人事担当の方は、ぜひご覧ください。

日本に住んでいる中国人の数は?

日本に住んでいる中国人の数は2017年の時点で730,890人で、国ごとの在日外国人の数としては他国に大きく差をつけて1位となっています。他にも、日本に帰化した中国人や、その他の中国人の数を足すと92万人以上になるとも言われています。
在日中国人は全国各地に在住していますが、東京・大阪、また横浜中華街が有名な神奈川県に特に多く住んでいます。東京・大阪・神奈川以外では、千葉・さいたま・名古屋・福岡など、人口が集中する政令指定都市にも必ず在日中国人コミュニティがあり、そこに多くの在日中国人が暮らしています。

東京や大阪、その他政令指定都市では観光ビザで来日後に仕事を探す中国人が多く、仕事が決まらないままビザが切れて不法滞在しているケースもあり、大きな問題となっています。日本企業の人事が中国人を採用する時は、ビザの種類や期限についても確認する必要があります。

中国人材を採用するメリットとは?

日本企業の人事が中国人を採用するメリットについて、解説していきます。

中国企業・中国人顧客との取引に強い

中国は今や「世界の工場」と言われていて、世界各国の企業が製造工場を設けていています。そんな中国の工場や企業と取引をする際、中国語が堪能な中国人スタッフが居れば交渉が有利になり、コストを大幅に抑えることができます。
また、中国人観光客が多く訪れる日本では、飲食や小売、観光業など接客関連でも、中国人スタッフを採用するメリットは大きいです。特に観光地が多い東京や大阪では、今後東京オリンピックや大阪万博に向けて中国人従業員の需要はさらに増えていくでしょう。

応募が集まりやすい

中国は、地域によっては日本より物価が安いため、日本に出稼ぎに来ている中国人も多くいます。アルバイト等の比較的時給の低いの求人にも応募が多くあります。コストを抑えて労働力を確保したい企業の人事担当者は中国人材を対象にしても良いかもしれません。
ただし、中国でも北京や上海などの大都市では、物価や最低賃金は既に東京・大阪を上回っています。高学歴・日本語が堪能などの付加価値がある中国人は、日本よりも中国国内での方が高待遇な仕事を見つけやすいため、日本の待遇が良くない求人に応募することはあまりありません。

コストを抑えてで中国人材を採用したい場合には、当たり前ではありますが日本語が上手くない、学歴や就業経験に乏しいなどのマイナスポイントには目をつむる必要があるでしょう。

若い労働力を確保できる

少子化が進み、若者が減っている日本では、人口が多い中国人に若い労働力を求める向きがあります。中国人としても、特に若者は日本のビジネススタイルを学びたい、日本の学校を卒業した後にビザを延長する必要があるなど、日本で就職するメリットは大きいです。
言葉や文化の壁など外国人ならではの問題もありますが、在日中国人の中で最も人口が多い20代の若者は柔軟性が高く、日本の職場にも早く馴染めることが多いです。

中国人が仕事を選ぶ時に大切にしていること

中国人が、日本で仕事を探す時に重視するポイントについて解説します。中国人の人材を早急に見つけたい企業の人事担当の方は、以下のポイントを押さえて中国人から魅力的に映る求人票を作りましょう。

スキルを獲得できる仕事か

中国人は、自分が企業の一部分になるのではなく、自分という商品を企業に売り込むという考え方で就職活動をします。そのため、次に転職をするとき、その「商品」に付加価値をつけられるスキルを獲得できる仕事を選ぶ傾向があります。
中国人を面接する予定のある人事担当者の方は、入社後に取れる資格や研修制度について説明できるようにしておくといいでしょう。

仕事よりプライベートを重視する

中国人は、仕事よりもプライベートを優先する考え方の人が多いです。中国人を採用すると、中国のお正月である春節に休みを取りたい、故郷に帰るために数週間まとめて休みたいなど、日本人とは違う休暇の取り方を希望する場合があります。
人事部門は、面接でそのような休暇を希望するかどうか尋ねたり、有給の制度の説明をしたりするなど、休暇の取り方について確認しておきましょう。

フラットで合理的な働き方ができるか

中国人は、友達や家族に対する情は厚いですが、ビジネスの関係の人に愛想良くする習慣があまりありません。そのため、上司や取引先に対して仏頂面だったり、同僚がまだ働いているのに定時で帰ってしまったりと、日本人の感覚では戸惑うような振る舞いをしがちです。
しかし、これは単に無礼なのではなく、そういった愛想や気遣いは会社の売り上げに直結しないという合理的な考え方によるものです。日本人的な働き方に合わせるとストレスになるということで、フラットで合理的な働き方ができる職場を選びたがる中国人は多いです。

中国人を採用する方法

日本企業の人事が中国人を採用する方法を、3つご紹介します。

中国人人材紹介サービスを利用する

日本の企業と中国人の人材をマッチングする人材紹介サイトは数多くあります。日本国内でメジャーな求人サイトも中国人版のページを設けていることがあるので、既に人事採用に利用しているサイトがある場合は確認してみましょう。
中国人人材を専門的に紹介している求人サイトも多いです。技能や学歴、日本語レベルなど条件にあった人材をマッチングして紹介してくれるサイトもあり、費用はかかりますが高水準な人材を確保することができます。
また、東京・名古屋・大阪・福岡に支部があるハローワークの外国人版でも、中国人の人材を紹介しています。

中国語新聞・メディアに求人広告を掲載する

中国語新聞などの中国語メディアに求人広告を掲載する方法は、掲載料はかかるものの、人材紹介サービスを利用するよりかはコストを抑えられます。中国語新聞は、東京版・大阪版・福岡版など各地版で作られているので、各紙各版の新聞社に問い合わせて求人を掲載しましょう。
ただし、間に立ってマッチングしてくれる紹介サービスではないので、条件に合致した人材だけが応募してくるわけではないのがデメリットでしょう。とはいえ、幅広い層の目に触れる採用方法なので、人材の質にはこだわらず早急に労働力を確保したい場合におすすめです。

中国人コミュニティとの連携を図る

中国人は、東京・大阪など各地域に中国人コミュニティがあり、横の繋がりが非常に広いです。そのため、自社や取引先に中国人の従業員がいれば、人材を紹介してもらうのも良いでしょう。
東京・大阪など大都市以外でも、小規模な中国人街や中国人コミュニティは必ずあるものです。社内に既に中国人従業員がいて、中国人の人材を増員したい時にはまず紹介を依頼してみましょう。

中国人を採用している企業の口コミ

ここでは、実際に中国人を採用している企業や、中国人の同僚と働いている人の口コミをご紹介します。

自分の意見がはっきりしている

中国人の同僚が何人かいますが、中国人と一言で言っても個性は様々です。自分勝手な人もいるし、気遣いができて謙虚な人もいて、日本人と同じです。
ただ、日本人と違うと思うのは、自分の意見をはっきりズバズバと言うことです。おとなしい人でも、謙虚な言い方で「申し訳ないけれど自分はこう思う」と言います。人が多い中国では、自己主張をはっきりしないとやっていけないのかもしれませんね。

素直な謝罪は難しい?

中国人の同僚は、自分のミスでも絶対に謝りません。職場には2人中国人がいますが、両方ともそうです。文化的なものなのか、プライドが高く、素直に謝ったほうが早く済むのに「謝ったらメンツが丸潰れだ」と思っているようです。
文化の違う人と働くなら、ある程度はこういうものなのだと割り切る必要があります。

大変優秀だが、サボり癖がある?

中国人新卒を採用して、指導している立場です。新卒研修生は、研修で与えた役割を終えるとすぐに業務とは違うおしゃべりやインターネットを閲覧してりしています。優秀さ故にすぐ課題を終わらせるのは良いのですが、業務時間中に仕事とはまったく関係のないことをやられると…。
彼らに飽きられない研修の工夫が当社には必要ですね。

【大見出し】中国人を採用する上での注意点

中国人が日本で就労するためには、一般就労ビザが必要です。留学や観光ビザで入国している中国人を雇用すると「不法就労者」となり、採用した企業は「不法就労助長罪」で罰せられる可能性があります。
中国人を含め外国人材を採用する前には、必ず人事部門で在留カードを確認し、ビザの種類と期限をチェックするようにしましょう。

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