新型コロナウイルスの海外の反応は?国内では就職活動にも大打撃

現在、世界的に猛威を振るっている新型コロナウイルス。
新型コロナウイルスは有効な治療方法や感染が身体に及ぼす影響がわかっていないこともあり、各国の対策にばらつきがあります。

今回は、世界の国々での状況や対策と、新型コロナウイルスに対する海外の反応をご紹介いたします。
日本国内で出ている就職に対する影響や、外国人労働者への影響についても解説します。

新型コロナウイルスの最新状況

2020年1月、中国の武漢市から世界に広がり始めた新型コロナウイルスは、現在も感染拡大を続けています。

現在(2020年3月末)、新型コロナウイルスの感染者が確認されている国と地域は、67ヶ国。中国・韓国・日本などアジア圏や、イタリア・イギリス・フランスなどヨーロッパ諸国、北アメリカなどが中心です。
新型コロナウイルス感染者・死者が多い国とその数は、3月23日時点で以下の通り。

【感染者】
中国:81,054人
イタリア:59,138人
スペイン:28,572人
イラン:21,638人
ドイツ:18,610人
フランス:16,018人
アメリカ:15,219人

【死者数】
イタリア:5,476人
中国:3,261人
スペイン:1,720人
イラン:1,685人

新型コロナウイルスは感染力が非常に強く、有効な治療法や、感染が身体に及ぼす具体的な影響がまだ解明されていません。
各国それぞれの基準で、外出の自粛やイベントの中止など様々な対応を実施しています。

ヨーロッパ・アメリカの新型コロナウイルスの感染状況

それでは、各国ごとの感染状況と実施している施策など、海外の反応を見ていきましょう。

イギリス:国内の感染者は最大1万人と推測

イギリスは他の国々とは異なり、あえて緩やかに感染を拡大させて国民に抗体をつけさせるという方針をとりました。
しかし、それでは死者が数十万人に昇るとの批判を受け、3月20日に方針を転換。公立の学校を全て休校とし、国民に外出の自粛や他人との接触を避けるよう要請しました。

封鎖対応は遅れたものの、イギリス国内の感染者数は最大1万人と推測されています。

イタリア:死者1,000人超す

新型コロナウイルスによる死亡率が、世界でもダントツに高いのがイタリア。イタリア国内での死者は3月13日に1,000人を超え、その後21日に4,000人、22日には5,000人と加速度的に死者数が増加しています。

これは、イタリアでは成人しても家族と同居する文化があり、感染可能性が高い若者が老親や祖父母と接触する機会が多かったのが理由とされています。

ギリシャ:聖火リレー中止に

ギリシャでの新型コロナウイルス感染者は、3月13日時点で118人。
他の国に比べると少ない数ではありますが、ギリシャではオリンピックイヤー恒例の聖火リレーのセレモニーを中止しました。
ギリシャ南部のスパルタという都市にあるセレモニーの会場に、世界中から想定以上の観客が集まったことが原因です。

ウイルス拡大抑制のため、ギリシャでは学校休校に加え、映画館・劇場・ナイトクラブ・ジムを2週間閉鎖して対応しています。

スペイン:「非常事態宣言」へ

スペインは3月14日に新型コロナウイルスの影響で非常事態を宣言。
当初、その期間は15日間でしたが、3月23日にはさらに15日間の延長を発表しました。

非常事態宣言下では不用不急の外出は禁止され、どうしても必要な出勤や、生活必需品を買いに行くなど以外の外出はできなくなります。

アメリカ:ニューヨーク株式市場暴落

各国からの移民が多いアメリカでも、新型コロナウイルスの影響は深刻です。
アメリカのCDC(疾病予防管理センター)は、欧州29カ国への渡航を「レベル3(不用不急の渡航を取りやめるよう勧告)」に指定しました。

また、3月12日、WHOがコロナウイルスの流行を「パンデミック」と宣言したことがきっかけで、ニューヨーク株式市場は20%以上の大暴落となりました。
3月13日にはアメリカも非常事態を宣言し、対策のために最大500億ドルを拠出すると明言。民間でも、テーマパークやブロードウェイが閉鎖され、不用不急の外出は自粛する動きとなっています。

アジアでの新型コロナウイルスの感染状況

新型コロナウイルスの発生源であるアジアでは、すでに対策の効果が出始め、収束に向かっている国もあります。

中国:新規感染者が1桁に

中国では、3月13日に「新型コロナウイルスの新規感染者が1桁になった」ことが発表されました。
新規感染者は武漢市で5人、米国・イタリア・英国からの帰国者3人の計8人で、国内での感染拡大は食い止められています。

3月18日には、ついに武漢市での新規感染者が0人となりましたが、今度は海外からの「逆輸入」が問題となっています。
3月22日には46人、23日には41人の新規感染者が確認され、これらの人々は1人を除いて全員が海外からの入国者だということです。

韓国:退院者が新規の感染者を上回る

韓国では、3月13日に新規感染者110人、退院者177人となりました。
新規感染者の数は日に日に減り続け、感染拡大の勢いは弱まりつつあるという期待が高まっています。

韓国での感染者数総数は7,755人と世界で4番目に多いものの、死者の数は60人に留まっています。
過去のMERS流行時に十分な検査資材がなく批判を受けた反省から、今回は早期に検査体制を整えられたことがその理由と言われています。

日本では新型コロナウイルスは就職活動にも影響

最後に、日本の就職活動には、新型コロナウイルスがどのような影響を及ぼしているのかを解説します。

内定取り消しの企業も?

新型コロナウイルスの流行は、人々の健康だけではなく日本経済にも大きなダメージを与えています。
多くの人が外出や消費を自粛したり、海外の工場が稼働しなくなったりしたことから、業績が急落した日本企業も。

コロナウイルスの流行がちょうど年度末にかかったこともあり、そういった企業では学生の内定を取り消しとするケースもあったようです。
3月18日時点で、新型コロナウイルスが原因の内定取り消しがあったのは13社21人。業種としては、宿泊業・飲食サービス業が10人で最多でした。
政府では企業向けの助成金を活用するなどして、内定を取り消さないよう企業に呼びかけています。

WEB面接など採用手法も変化

新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務やテレワークなど、出社しない働き方が注目されるようになりました。
面接の場合も同様で、スカイプを通じたWEB面接を実施する企業も出てくるなど、採用手法も変化しています。

新型コロナウイルス流行中ではなくても、WEB面接を利用すれば遠方の転職者や外国人との面談が容易になるため、今後導入する企業は増えていくでしょう。

外国人労働者の生活を直撃

今回の新型コロナウイルス流行で、もっとも打撃を受けたのが海外からの観光客をターゲットとする宿泊・観光業や飲食・サービス業です。
日本国内の外国人労働者のうち、8人に1人(約12.5%)はこういった業種に従事しています。

また、業績が悪化して解雇が必要な場合も、外国人労働者から解雇される可能性が高いなど外国人ならではの悩みも。
様々な面から、新型コロナウイルスの流行は外国人労働者の生活を直撃しています。

今後の外国人採用にも影響が?

このまま新型コロナウイルスの影響が継続すると、外国人労働者の生活にさらに深刻な影響が出る可能性があります。
日本で働く外国人労働者は、日本人の労働者と比べて生活に様々な制約が課せられているためです。

例えば、シフトがカットされて生活が困窮した場合、ビザの手続きが必要な外国人は容易に転職や副業をすることができません。
また、来日予定の留学生や技能実習生は、そもそも入国拒否にあい、高額な渡航費を借金として抱えることになる可能性も。
新型コロナウイルスの収束がいつになるのかは誰にも予想できませんが、状況が長引けば長引くほど外国人労働者の生活も苦しくなっていくでしょう。

まとめ

世界的に猛威を振るう新型コロナウイルスは、人々の健康だけではなく、生活や経済にも大きな影響を及ぼしています。
特に、日本で働く外国人労働者にとって、働くこともできず、自国に帰国することも難しい現状は苦しいものでしょう。

今後、状況が長引けば長引くほど、より影響は深刻になります。
新型コロナウイルスの流行が落ち着く時期は誰にも予測できませんが、早い収束を願うばかりです。

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