新型コロナで新卒・中途採用はどう変わる?今すべきこととは

新型コロナウイルスの流行は、人々の生活の様々な部分に影響を及ぼしています。
中でも、採用活動に及ぼす影響は企業側・求職者側ともに大きく、多くの人が不安を感じています。

今回は、新型コロナウイルス流行が採用活動に与えている影響について調査いたしました。
コロナ渦の中でも採用を行うための方法や、コロナ収束後の見通しについてもお伝えします。

新型コロナウイルスは採用活動にどう影響した?

新型コロナウイルスの流行で、これまでの生活や制度を変更したり、制限したりすることを余儀なくされました。

企業の採用活動も、もちろん例外ではありません。
まずは、新型コロナウイルスが採用にどのような影響を及ぼしたのか、新卒採用・中途採用それぞれの場合で見ていきましょう。

新卒採用の状況

2021年度入社の新卒採用に関しては、新型コロナウイルスの流行がなければ、オリンピック開催を見据えて通常より採用スケジュールを前倒しする予定の企業が多くありました。
DISCO:2021 年卒・新卒採用に関する企業調査-採用方針調査

しかし、今も新型コロナウイルスの流行が油断できない状況であること、オリンピックが延期になったことから、採用活動の方針を大幅に変更する企業が多数。
オンライン説明会・オンライン面接といった新しい採用方法を導入する企業がある一方、一時的に採用活動をストップする企業もあるなど、個々の企業の考え方によってばらつきがあります。

このような状況で、「何か活動をしないと不安」と感じる学生が多いのか、2月27日から3月2日にかけて就活生に実施した調査では、オンライン説明会の利用経験者・予約者は90%を超えました。
JAIC:新型コロナウイルス感染拡大に関する就活意識調査

また、別の調査によると、約8割の企業が選考スケジュールに「1ヶ月以上の遅延」を懸念しています。
採用人数の縮小を考える企業は、1~2割程度となっています。
HRPro:第109回 新型コロナウイルス感染拡大で変わりゆく「新卒採用」や「入社式」、「新入社員研修」の中身とスケジュール

外国人留学生・外国人人材の状況

日本で暮らす外国人留学生にとっても、採用スケジュールに遅れが生じたり、就職したい企業の方針が状況とともに変わったりするのは日本人学生と同じです。
中には、日本での就職や選考が決まっていたものの、渡航が難しくなり来日できずにいるという人もいるでしょう。

しかし、新型コロナウイルスの影響でオンライン面接が一般的になったことにより、遠方からでも選考を受けやすくなったという側面もあります。
今後もオンライン面接を導入する企業が増えていけば、外国人留学生や来日希望者にとっては、日本での就職活動のハードルは却って低くなるでしょう。

中途採用の状況

中途採用も、新型コロナウイルスの影響により停滞傾向にあります。
コロナ渦の中でも、約7割の企業が中途採用を継続し、その中の3割の企業は採用活動に「非常に積極的」「やや積極的」としています。

しかし、逆に約3割の企業では中途採用を停止したり、消極的になったりしているのも事実。
応募数は「以前と変わらない」「以前より減少した」という企業が約9割となっています。
エンワールドジャパン:新型コロナ禍における中途採用実態調査 採用活動継続の理由は「年間の採用計画」「慢性的な人員不足」 積極採用している職種、第1位は『営業』、第2位は外資系企業『マーケティング』、日系企業『IT系職種』

全体的に募集数・応募数ともに減少傾向にあり、人手不足の企業も求職者の数も多いにも関わらず、採用活動は鈍化しています。
また、中途採用を実施している企業では、新卒採用と同様にオンライン説明会・オンライン面接を導入する企業も増加しています。
HRreview:新型コロナウイルス感染症拡大の影響は「応募数」にも。中途採用活動の実態調査アンケート

就活生や求職者の意識・動向

就活生や求職者の意識としては、「新型コロナウイルス流行が自分の就職・転職活動に影響を与えている」という見方をする人が大多数です。
<働くみんなのホンネ調査>「新型コロナウイルスによる転職活動への影響」について調査を実施

その中には、「コロナ渦がもたらす不況の影響で、企業の採用活動が縮小するのではないか」という不安と、「就職・転職活動をすることで、感染リスクが高まるのではないか」という二重の不安があります。
就活ニュースゼミ:新型コロナでWEB面接急増だけど…就活生の通信環境は?

また、オンライン面接やオンライン説明会に参加できる環境が整っている求職者は全体の半数程度。
別の調査では、39%の人はすでにオンライン面接の経験があるものの、約半数の人は面接のオンライン化を望まないという結果になっています。
JAIC:新型コロナウイルス感染拡大に関する就活意識調査

新型コロナ感染拡大で見えた採用上の課題

新型コロナウイルスが採用活動へ与える影響を懸念している企業は、全体の約7割です。
採用者数や採用プロセスが多い大規模な企業ほど、課題を感じている企業が多いです。

新型コロナウイルスが採用に与える影響の内容は、多い順に以下のようになっています。
・採用スケジュールの遅延(66%)
・対面での説明会を開催できない(54%)
・合同説明会や学内企業説明会が中止になっている(48%)
・例年より説明会への参加者数が減少する(41%)
・日程再調整が多発し、人的負担が増える(34%)
・対面での面接選考が実施できない(32%)
・例年より応募エントリー数が減少する(31%)
・説明会や面接のオンライン化ができていない(20%)
・日程再調整が多発し、費用的負担が増える(13%)
・採用人数を縮小する必要がある(13%)
・問い合わせ対応への人的負担が増える(12%)
・在宅勤務により、外出できない(6%)

新型コロナウイルスの流行は、費用面・人的負担・企業自体の経営状況などにも様々な影響を及ぼします。
その中でも、多くの企業が課題を感じているのは「採用スケジュール」「説明会・面接の実施方法」に関することです。
HRPro:第109回 新型コロナウイルス感染拡大で変わりゆく「新卒採用」や「入社式」、「新入社員研修」の中身とスケジュール

新型コロナ後の採用活動はどうなる?

現状、新型コロナウイルスの流行は収まってきてはいますが、今後も第二波・第三波の可能性を考え、すぐに従来の採用活動に戻るというわけにはいきません。

ここからは、新型コロナウイルス流行が収束した後には、採用活動はどのように変わっていく見通しなのかをお伝えしていきます。

就職氷河期は再来する?

新型コロナウイルスの流行により、業績が悪化し、採用活動を縮小せざるを得ない企業は必ず発生します。
そのため、従来の売手市場であった就職・転職市場より求人件数が減り、求人倍率は低くなるでしょう。

2020年卒の求人倍率は1.83倍で、就職氷河期と呼ばれた2000年卒は0.99倍。
コロナ渦が過ぎた後の2021年卒・2022年卒は、就職氷河期ほどには下がらないものの、1.5倍を割る程度の求人倍率になる見通しです。
就活生にとっては内定獲得が厳しく、採用活動をする企業にとっては人材を確保しやすくなるでしょう。

オリンピックの延期による影響は?

先にもお伝えしましたが、オリンピック延期が発表される前は、開催期間に選考が被らないよう、採用活動を前倒しする予定の企業が多くありました。
しかし、延期の発表があったことと、当時の予想よりコロナ渦が長引く見通しが強くなったことにより、逆に採用スケジュールを遅延させる企業が多くなっています。

今後、具体的にオリンピックの開催時期が発表されることがあれば、それに合わせて採用スケジュールを変更する企業も出てくるでしょう。

インターンシップは減る?

2021年卒の新卒者のインターンシップについては、対面接触を最小限に抑えるため、中止や制限をするという企業が大多数です。
2022年卒のインターンシップについては、新型コロナウイルスの流行が収束する時期が見通しにくいため、まだ方向性が見えていません。

しかし、新しい傾向として、オンラインでの参加が可能なオンラインインターンシップを導入する企業も登場しています。
オンラインインターンシップでは、社内の雰囲気を知ってもらったり、採用予定者との関係を築いたりといったインターンシップの醍醐味は制限されますが、遠方の学生や外国人留学生も参加しやすくなるというメリットがあります。

柔軟な採用活動でコロナの影響を乗り切ろう

最後に、新型コロナウイルスの影響を乗り切るための、新しい採用方法について解説していきます。

オンライン・スカイプ面接を導入する

オンライン・スカイプ面接は、新型コロナウイルス流行によって台頭してきた代表的な採用方法です。
感染リスクを減らし、交通費や時間を節約しながら、遠方の求職者とも面接できるのがオンライン面接のメリットです。

また、オンライン説明会も、場所代を節約し、席数の制限なく説明会を実施できるためメリットが大きいです。

様々な採用方法を取り入れる

新型コロナウイルスの影響がある中では、従来の採用方法だけでは人材の確保が難しいです。
採用メディアに広告を出して応募を待つだけではなく、企業側が主体的に人材にアプローチすることが必要になります。

例えば、ダイレクトリクルーティング、リファラル採用、外国人採用などを導入して、他社とは違ったルートでの人材確保を考えてみましょう。

ダイレクトリクルーティングについて詳しくは「ダイレクトリクルーティングとは?従来の手法との違い」を、リファラル採用については「リファラル採用とは?メリット・採用成功のポイントまとめ」もぜひご覧ください。

まとめ

新型コロナウイルスの流行は、企業側・求職者側ともに採用活動に大きな影響を及ぼしています。
いったん採用活動をストップし、収束を待つ企業もありますが、年間計画に遅延を出さないためにはコロナ渦中でもできる採用方法を考案する必要があります。

オンライン説明会・オンライン面接をはじめ、従来と違った求人・選考方法を活用し、効果的な採用活動を行なっていきましょう。

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