インド人材を日本で採用するメリットは?仕事観や採用手法も解説!

現在日本では、コンビニやスーパーなどの小売店から一般的な企業まで、様々な国から来た外国人が働いている姿を見かけることができます。そんな日本での外国人労働者は、今までは主にベトナム、中国、フィリピンなどからに限られており、インド人は比較的少ないものでした。

しかし、国外へ働きに出ている人の多い国ナンバーワンはインドと言われており、特にIT業界においてのインド人の需要は非常に高いです。

インド人の採用は、インド人の特徴や文化の違いもあり、企業の人事部門でも頭を抱えている人が多いと言われています。
ここでは、インド人を日本で採用するメリットや、インド人の仕事観や採用方法をご紹介いたします。人事担当者の方はぜひ参考にしてみてください。

日本に住んでいるインド人の数は?

ところで、現在日本に住んでいるインド人の数はどのくらいなのでしょう。
法務省のデータによると、2017年時点の外国人の人口は約249万人で、一番多いのは約3割強を占める中国人で約70万人です。インド人は約3万人と多くはありませんが、年に2,500人ずつ増えている状況です。

また、在日インド人の地域別ランキングは、1位東京、2位神奈川、3位兵庫、4位千葉、5位埼玉、6位大阪です。
東京では江東区や江戸川区に多く、江戸川区の西葛西では、実に在日インド人の約1割が住んでいます。次に多い兵庫県では、神戸市や大阪に近い尼崎市周辺に多く、2世・3世も多く住んでいます。
東京・神奈川・千葉・埼玉の関東圏、兵庫・大阪の関西圏に多い理由は、開国後、貿易の港として栄えた神戸と横浜にインド商人が多く居住したことからであるとされています。

インド人材を採用するメリットは?

近年インド人材は、ビジネスにおいてグローバルな活躍を見せていて、もちろん日本でも大手企業をはじめ多くの企業がインド人の採用に乗り出しています。
なぜ世界でこぞってインド人が採用されているのでしょう。ここで、インド人を採用するメリットを挙げていきます。人事の参考にしてみてください。

優秀なITエンジニアを多く輩出している

まず、インド人を採用する大きなメリットの一つは、優秀なITエンジニアが多くいるというところにあります。
その背景には、インドのIT教育課程があります。インドでは、義務教育である初等教育の3年生からプログラムの授業を取り入れていて、国全体でIT産業を成長させようという姿勢がうかがえます。

また、インドの人口は現在13億人を突破し、近く中国を超えるとも言われています。若いうちからIT教育を受けているインド人は、目まぐるしく変化するIT技術に適応できる人材が多く、日本企業も積極的に採用を始めています。

ハングリー精神が強い

インドは、人口の多さもあって国内での競争率がとても高い国です。学校や企業へ入ろうとすると、強い自己アピールが必要となります。
そのため、インド人はハングリー精神が強い人が多く、競争が激化する現代社会には持ってこいの人材と言えるでしょう。

インドには多数の言語・文化が共存しており日本に馴染みやすい

インドの主の言語は英語とヒンディー語ですが、他にも多くの言語・文化が存在していて、最低でも英語・ヒンディー語と自分の地域の言語の合計3か国語を話す人が多そうです。日本語しか話せない人が多い日本人とは対照的ですよね。
インドは様々な文化が共存している国です。労働者が自国以外で働く上で最も困ることは文化の違いによるコミュニケーション不足と言われていますが、既に多文化社会で暮らしているインド人は、比較的馴染みやすい人材と言えるでしょう。

インド人が仕事を選ぶ時に大切にしていること

インド人を採用するメリットは紹介しましたが、インド人が仕事を選ぶ際に大切にしていることはどのようなことなのでしょうか。
日本人とは少し考え方が違っているため、インド人を採用する際には特に注意すべき点となるでしょう。インド人の採用を考えている人事担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

高い水準の給与とキャリアアップの機会

インド人が外国で働く一番の目的は、ずばり高い給料を得るためです。インドの平均月収は4万円前後と安く、そのため国外で働く人が多いのです。日本人は給料よりもやりがいを求めることがありますが、インド人は少しでも高い給与を求めていて、より良い条件のところがあればすぐに転職を考える人が多いです。

また、インド人には日本人のように一つの企業に定年まで働くという考え方はなく、平均3年で転職します。キャリアアップ・福利厚生も重要視しているため、インド人を採用して長く働いてほしいと考えているのであれば、採用時の給料だけでなくキャリアアップについてもよく説明しておきましょう。

雇用の安定性

次にインド人が働く上で大切にしていることは、雇用の安定性です。
しかしながらインド人だけに限ったことではなく、雇われて働いているほとんどの人が考えることですが、特に海外での就職となると就労ビザの問題が出てきます。母国にいるときのように、一旦仕事を辞めて少しゆっくりしようという訳にはいかないからです。

自分の希望する仕事内容でなくてもよい

日本人は、働く上でその仕事が自分の希望するものであることに重きを置く傾向にありますが、インド人に関しては決してそうではありません。先述の通り、インド人はより高い給料を安定して貰い続けることを第一に考えています。
また、インド人には家族を一番に考える文化があるため、冠婚葬祭や家族の急用などでインドへ帰国する人も珍しくなく、そのようなことも十分に理解が得られる職場を求めています。

インド人材を採用する方法

ここからは、実際にインド人を採用するにはどのような方法があるのかについてご紹介していきます。

人材紹介会社から紹介を受ける

インド人を採用する方法で最もポピュラーなのは、人材紹介会社からの紹介です。IT企業の多くは、この方法でほとんどの人を採用しています。
良い点は、人材紹介会社で最低限の調査をしてあるため、募集をかける、応募してきた人材を精査するなどの企業の人事部門での苦労を省くことができることにあります。しかし、人材紹介会社に払う費用が発生するという面もあります。依頼をする人材紹介会社によって違いますが、必要な人材が見つかったとき支払う成功報酬は、1件につき採用者年収の35%が相場となります。

知人からの紹介「リファラル採用」

日本人や日本で働いているインド人から在日インド人を紹介してもらうのであれば、人柄などある程度は担保されていますし、信頼できる人材を採用できる可能性は高まります。
しかし、インドでインド人から紹介を受ける際は、責任感などがあまりない場合もあるため、人柄や経歴などをよく確認するようにしましょう。

他の企業からの引き抜き

他の企業で働いているインド人をより良い条件で引き抜くのも、有効な方法の一つでしょう。現在在籍している企業よりも給料・福利厚生・キャリアアップなどの面で上回ることができるかを確認し、きちんと説明する必要があります。

インド人を採用した企業の口コミ

厚生労働省の調べによると、日本で外国人を雇用している事業者の数は平成28年現在約17万社となっています。
実際にインド人を採用している企業はどのような感想を抱いているのでしょうか。口コミを3点ご紹介いたします。

プロ意識が高い

プロ意識が高く、仕事も良くできます。しかし、10日かかる仕事を4日でこなして残りの時間はゆっくりするといった考えであるようで、日本人のように他の人のフォローをしたり新しい仕事にとりかかったりということはしません。

フレンドリーな人柄

弊社のインド人は、とてもフレンドリーで一緒に働きやすい人です。うちはコミュニケーションを重視しているので、楽しくやれていますよ。

ゼネラリストよりスペシャリスト

とりあえず色々なことをやってもらおうと総合職として採用しましたが、彼には合わなかったようです。インドでやってきたことが極められる部署に転換した途端、パフォーマンスが劇的に向上しました。やはり日本人とは違う部分がありますね。

インド人を採用するときの注意点

日本とインドの文化の違いにより、せっかくインド人を採用しても、入社後にトラブルになったりすることがあります。ここでは、それを防ぐために人事の面で注意するべき点をご紹介いたします。

表現の違いに気をつける

日本人は、「できる」という言葉は、ほぼ100%できるときにしか使いません。自信がないときは、できるという表現は決して使いませんよね。しかし、インド人は今8割できていなくても今後できるようになる、という意味で「できる」「No problem(大丈夫)」と言います。この表現は欧米型と言われており、文化の違いの表れです。
面接や仕事を任せるときは、「ここはできますか?」「現在どのくらいできますか?」という風に細かく具体的に尋ねて、齟齬を減らすようにしましょう。

細かい要望などは契約書に盛り込む

これは、インド人・日本人問わず誰を採用する際にも必要なことですが、特に人事担当者には気をつけてもらいたい点です。
インド人には、口約束は通用しません。契約書に不備があると、利用されたり聞いていないと言われたりなどトラブルになる場合があります。

入社後のフォローアップも必要

インド人は転職率がとても高いため、自分の評価が低いと分かったらすぐに転職を考える人も少なくありません。
長く働いてもらうために、人事担当者が定期的に面談を行うなどフォローアップを行い、働くモチベーションを向上していってもらうことが必要です。

まとめ

今後、インド人の知識・能力を必要とする企業は今後益々増えていくことでしょう。日本では、東京や大阪のIT企業を中心として、積極的にインド人の採用に取り組んでいます。
しかし、インド人を採用しようとしても、人事の対応一つでモチベーションが下がって採用に失敗したり、良い人材を得られなかったりというケースは少なくありません。人事担当者の方は、インド人の文化を理解し、採用後もしっかりアフターケアをしていけば、インド人の能力を最大限に発揮することができるでしょう。

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