フィリピン人材を採用するメリットとは?仕事観や採用手法も解説!

日本企業の人事部門にとって魅力的なのが、フィリピン人材です。フィリピン人は英語が堪能で、性格も日本人と相性が良く、新たな労働力として注目されています。
今回は、日本企業の人事担当者の方向けに、日本企業がフィリピン人を採用する方法や、フィリピン人の仕事観などについてご紹介します。

日本に住んでいるフィリピン人の数は?

日本に住んでいるフィリピン人の数は、2017年の時点で260,553人です。
男女比は1:3で、圧倒的に女性が多いのが他の外国人にない在日フィリピン人の特徴です。日本人男性の結婚相手としての来日や、サービス業・風俗業に従事するフィリピン人女性が多いということが主な理由となっています。また、近年は介護職に従事する在日フィリピン人も増えています。

在日フィリピン人が多い地域は東京・神奈川・愛知・大阪・沖縄などで、人口や繁華街の多い地域に集まっています。東京や大阪は最低賃金が他の地域より高いため、単純労働でも収入が高いのも東京・大阪にフィリピン人が多い理由です。
そして、ほとんどのフィリピン人が、家族をフィリピンに残し単身で日本に働きに出る「出稼ぎ労働」の形をとっています。

フィリピン人材を採用するメリットは?

日本企業の人事において、フィリピン人を採用するメリットについてご紹介します。

求人が募集が集まりやすい

フィリピンは日本より物価が低いため、日本では「低賃金」に類する給与でもフィリピン国内に比べ高収入となる場合が多いです。そのため、飲食や介護などの重労働な仕事は、日本人を採用するのは難しくてもフィリピン人なら応募が集まりやすくなっている傾向にあります。
特に東京や大阪では最低賃金が他の都市より高いので、効率よく稼げる東京や大阪での就労を希望するフィリピン人が多いです。労働力が集まらず困っている東京・大阪の企業の人事部門の方は、フィリピン人材の採用を検討してみましょう。

英語でコミュニケーションができる

フィリピンでは公用語として広く英語が話されているので、フィリピン人は英語を話すことができます。少し訛りはありますが、日本人の従業員とも英語でコミュニケーションがとれ、意思疎通がしやすいのがフィリピン人材を採用するメリットです。
また、海外からの顧客を英語で接客する必要がある、小売業や観光業・コールセンターなどでもフィリピン人は活躍することができます。
東京オリンピックや大阪万博に向けて、海外からの観光客が増える東京や大阪の企業では、今後ますますフィリピン人労働者の需要が高まっていくでしょう。

ホスピタリティが優れている

以前はスペイン領であったフィリピンはキリスト教が浸透していて、フィリピン人の90%以上がキリスト教徒です。キリスト教の博愛精神を持つフィリピン人は、ホスピタリティに優れていて、誰に対しても優しく笑顔で接する国民性を持っています。
そのため、ホテルや飲食業、介護職、家政婦など、ホスピタリティが重要となる業種・企業に従事している方が多くいます。

フィリピン人材が仕事を選ぶ時に大切にしていること

フィリピン人が仕事を選ぶときに、重視するポイントをご紹介します。フィリピン人を採用したいと考えている人事担当者の方は、これらのポイントを押さえてフィリピン人にとって魅力的に感じる求人募集を作りましょう。

既に持っているスキルを生かせるか

単純労働でも専門職でも、フィリピンの方は自分の特技や資格を生かして働きたいと考えています。
在日フィリピン人の男性が最も多く就いている職業は「技能工」「専門職・技師」、女性が最も多く就いている職業は「サービス業・販売業」です。
女性が家政婦などの家事労働を含むサービス業に就いている割合が多いのは、母親として培った家事のスキルを生かして就ける仕事を選んでいるからと考えられます。対して男性が選ぶ技能工や専門職は、フィリピン国内で身につけた専門技能を生かして高収入を得られる職業です。船員やエンジニアなど、特定の技能を身につけて仕事を探すのがフィリピン人の主な就職方法です。

平日昼間に働けるか

「平日の昼間に働ける仕事」というと日本人には当然に聞こえるかもしれませんが、在日フィリピン人、特にフィリピン人女性にとっては違います。在日フィリピン人女性はいわゆる「夜の仕事」に就いているケースも多く見られ、結婚や出産を機に平日昼間に働ける仕事に転職を希望するケースがよくあります。
サービス業やコールセンターにフィリピン人を採用したい企業の人事部門の方は、土日や夜はしっかり休める旨を求人票に載せると応募が集まりやすいかもしれません。

フレンドリーで和やかな職場か

フィリピン人は南国のお国柄もあって、誰に対してもフレンドリーで陽気に接します。
そんなフィリピン人にとって、厳しく殺伐とした企業は働きにくい環境のようです。フィリピン人の中には、仕事を辞めるとき「マネージャーが変わって厳しくなったから」など職場の雰囲気の変化を理由として挙げる人もいます。収入や業務内容より、企業の雰囲気を重視するフィリピン人は意外なほど多いです。
採用したフィリピン人を配置するときには、厳しすぎる上司の下は避けるなど、人事部門でも工夫が必要となるかもしれません。

フィリピン人材を採用する方法

日本企業の人事がフィリピン人を採用する方法を、3つご紹介します。

フィリピン人がよく使う求人サイトを利用する

フィリピン人は、仕事を探す際、日本の求人サイトではなくフィリピンの求人サイトで紹介されている日本の求人を見ることが多いです。
フィリピンは物価が安いので求人サイトの掲載料も日本のサイトに比べて安く、コストを抑えて求人票を掲載できます。サイトによっては、フィリピンだけではなくシンガポールやマレーシアの人材も採用できたり、フィリピン国内で地域を絞ったりできるなど、それぞれのカラーがあります。人事担当者の方は、自分の企業に最もメリットがあるサイトを厳選し、求人を掲載するようにしましょう。
また、既に来日しているフィリピン人を採用したい場合は、東京・名古屋・大阪・福岡に支部があるハローワークの外国人版を利用するのがおすすめです。

フィリピン人従業員に紹介を頼む

既に社内にフィリピン人の従業員がいるなら、フィリピン人の友人知人の紹介を頼むのが最もコストがかからない採用方法です。
フィリピン人は横の繋がりが広いため、東京・大阪などの大都市なら必ずフィリピン人のコミュニティがあります。優秀なフィリピン人従業員からの紹介なら優秀な人材が来る可能性も高く、コストと時間をかけずに高水準な人材を確保することが可能です。
フィリピン人従業員を追加雇用したい人事の方は、まず社内のフィリピン人に紹介を依頼してみましょう。

貼り紙を利用する

こちらの方法は、フィリピン国内に自社工場やオフィスを設置し、現地でフィリピン人を雇用したいケースで特に有用です。
フィリピン国内での仕事探しはまだアナログな面も多く、求人サイトより街中の貼り紙を見て仕事を探すというフィリピン人もいます。例えば同じ業種での経験があるフィリピン人を雇用したいのであれば、同業の他企業のオフィスが入っているビルを探し、そのビル近辺の商店やコンビニの求人コーナーに貼り紙を出すのが効果的です。同業他社より高待遇の求人を出せば、経験ありブランクなしの高水準な人材を獲得できるでしょう。

フィリピン人を採用している企業の口コミ

フィリピン人を採用している企業や、実際にフィリピン人の同僚と働いている人の口コミをご紹介します。

フレンドリーさがお節介と感じることも?

フィリピン人の同僚とデスクを並べて働いています。彼女は敬虔なクリスチャンでかつベジタリアンのため健康にとても気を使っていて、私にもよくアドバイスをくれます。
悪いことではないのですが、お節介に感じることもあるし、「あなた老けてる」などズケズケした物言いもするので、『そこまでいわなくても(笑)』と正直イラッとくることもあります。良くも悪くも「大阪のオカン」みたいな感じですね。(笑)

陽気な性格な人が多い

フィリピン人の男性と働いていますが、仕事中もよく一人で歌っていて楽しそうです。一緒に歌ったりはしませんが、そういうお国柄なのだなと思って上司も他の同僚も特に気にしていません。
厳しい上司や神経質な職場だと気になるのかな。

仕事をしながら雑談を楽しむ

フィリピン人は働かない怠け者と聞いていたこともありますし、実際サボっている場面を目にすることもたまにあります。でも、すごく真面目で働き者の人もいるし、国籍で括って考えるのは偏見だと思います。
フィリピン人は真面目な人でも、根が明るくて陽気で、”人生を楽しもう”という空気が溢れている様に感じます。仕事をしながらプライベートな話もできますし、良い仲間です。

フィリピン人材を採用する上での注意点

フィリピン人は他の外国人とは違い、日本企業が雇う際には制限があります。それは、日本企業は直接フィリピン人を雇用することができず、現地のエージェントを介することが義務付けられていることです。
既に日本にいるフィリピン人の場合は、POLO TOKYO(Philippine Overseas Labor Office)を通して手続きを行う必要があります。フィリピン在住のフィリピン人を雇うときや、POLO TOKYOを介したくない場合にはPOEA(フィリピン海外雇用庁)に本人が出向き手続きをします。
このどちらかで発行されたIDカードがないと日本とフィリピンを行き来できないので、フィリピン人を採用するときには注意が必要です。

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