就活時の適性検査の目的は?外国人採用でも適用可能?

適性検査は、採用において、ウェブやペーパーテストを通じて受験者が持つ特性を見極める試験です。
全ての企業が導入しているわけではありませんが、新卒採用など多くの応募者を絞り込む場合に利用することが多いです。

日本の会社が提供している適性検査は基本的に日本人向けですが、近年は外国人採用のニーズに合わせて、外国人向け適性検査も登場しています。
ここでは、日本の採用シーンによく用いられる適性検査と、日本での外国人採用に利用できる適性検査について解説いたします。

就活での適正検査とは

就活や転職の試験内容として使われる「適性検査」とは、その人の能力や性格が、入社後の職務に適しているかどうかを判断するものです。
適性検査では、以下の3つの特性が判断基準となります。

基礎能力
職務を遂行するための知識や技術を取得する能力
情緒的・性格の特性
職務や職場風土に順応する能力
動機・将来への展望・価値観
企業貢献やキャリアプランなど、ビジョンの有無

そして、適性検査には、大きく分けて「能力検査」「性格検査」の2種類があります。

「能力検査」で分かること

能力検査でわかるのは、被験者の知能・一般常識・論理的思考力などです。
上の3つの基準でいうと、1つ目の「基礎能力」にあたります。

「性格検査」で分かること

性格検査では、その名の通り受験者の性格が持つ特性や、順応性などがわかります。
上記の3つの基準では、2つ目の「情緒的・性格の特性」にあたります。

代表的な5つの検査

それでは、まずは日本の就職・転職試験で主に使われている、5種類の適性検査について解説していきます。

SPI

SPI」は求人・人材派遣を手がけるリクルート社が提供している適性検査です。
検査内容は、「言語(国語)」「非言語(数学)」「性格検査」の3パートに分かれています。

さらに、このSPIの中にも以下の8種類があります。

・SPI3-U新卒採用・契約社員・正社員登用などに広く使われている適性検査。出題範囲が広いのが特徴です。
・SPI3-G:転職者採用・正社員登用などに利用されることが多いです。縮尺、方角の問題が出題されるのが特徴。
・SPI テストセンター:指定の会場に出向いて受験するタイプの適性検査。人によって難易度が異なります。
・SPI WEBテスティング:自宅・会社でPCを使って受験します。電卓の使用が許可されています。
・NMAT:論理的思考能力や判断力を検査する、管理者向けの適性検査です。
・JMAT:比較的簡単な問題が出題されます。臨機応変な対応力を求められる、中堅社員向けの適性検査です。
・SPI-H:高卒採用・正社員登用などに使われます。出題範囲はSPI-Uとほぼ同じですが、難易度は低く、計算問題があります。
・SCOA:計算問題10問と、数列や文章問題などが出題されます。

玉手箱

玉手箱」は日本SHL社が提供している適性検査です。
出題内容は「計数(数学)」「言語(国語)」「英語」の3パートとなっています。

問題の出題パターンは計数3種・言語3種・英語2種の計8種類があります。会社の傾向や求める人材像に合わせ、問題を組み合わせて出題するのが玉手箱の特徴です。
会社によっては、英語の試験は行わない場合もあります。

GAB

GAB」は玉手箱と同じ日本SHL社が提供している適性検査です。主に新卒総合職の採用のために開発された検査です。
先にお伝えした3つの判断基準の他に、バイタリティやチームワークなど9つの特性を検査できます。
試験内容は、「計数(数学)」「言語(国語)」「パーソナリティ検査」の3パートです。

CUBIC

CUBICは、DGL社が提供している適性検査です。
出題内容は、人柄や対応力を判断する「採用適性検査」、知識や論理的思考を測る「基礎能力検査」など6種類があります。

CUBICの特徴は、曖昧な答えができず、回答の予測もしにくいため、企業側が求める答えを予想して答えるということが難しい点。
また、他の適性検査は試験時間が60~90分かかるのに比べ、CUBICは20分という短時間で終わります。

TG-WEB

TG-WEB」は、ヒューマネージ社が提供している適性検査です。
TG-WEBの特徴は、他の適性検査と比べて問題数が少なく、難易度が高いこと。
出題内容は、「計数(数学)」「言語(国語)」「英語」の3パートです。

TG-WEBがよく利用されるのは、外資系のコンサルティング業界や金融業界です。

外国人採用に利用できる適性検査

日本人の採用と外国人の採用では、利用できる適性検査の種類が異なります。

外国人向けの適性検査は、外国語に対応していたり、日本文化に適応する力が測れたりするのが特徴です。

CQI

「CQI」は、イムソウル社が提供している外国人向け適性検査です。

CQIでは、基礎能力や性格特性ではなく、「カルチャーフィット度」と「異文化アダプテーション力」という2つの測定項目で、日本で働くことが可能かどうか判断します。
カルチャーフィット度とは、その外国人の考え方や行動が日本の文化に適合しているかどうかを測る項目。異文化アダプテーション力は、新しい文化に適応するための柔軟性を持っているかどうかが測れます。

基礎能力について知りたい場合は別の検査が必要ですが、入社後のミスマッチを防いで定着率を高めたい場合に適しています。

GSPI

GSPI」は外国人人材の能力や特性を、日本人の新卒者や一般社会人と比較して判断できる適性検査です。
外国人に特化した求人募集ではなく、日本人も含めた求人に外国人からの応募があった時に役立ちます。
通常のSPIと同じくリクルート社が提供しており、能力検査と性格検査を行うことができます。

GSPI3の受検言語は、英語・中国語(簡体字、繁体字)・韓国語の3種類があるため、受験者の母国語や理解度が高い言語を選ぶことが可能です。

CUBIC

先ほど日本人向けの適性検査でご紹介した「CUBIC」は、外国人採用にも利用することができます。
CUBICには、試験内容は同じ英語版の用紙も用意されているためです。

また、CUBICと同じDGL社が提供している適性検査「Compass」は、英語と中国語に対応しています。

3E-IP

3E-IP」は、エン・ジャパンが提供している外国人向け適性検査です。
増え続ける外国人採用のニーズに合わせ、3E-IPは英語・中国語・日本語の3言語に対応しています。

出題される問題は全ての言語で同じなので、日本人受験者と同じ目線で外国人受験者の能力を見極めることができます。

日本語能力は検定や面接で見極める

外国人を採用する場合、心配になるのが日本語能力。
ここまでご紹介してきた適性検査では、受験者の日本語能力を見極めることができません。
むしろ、外国人受験者が日本語の読解力不足で不利にならないよう、配慮されているのが外国人向け適性検査です。

そのため、採用する外国人に高い日本語能力を求めたい場合には、日本語能力試験や面接時の会話能力で見極める必要があります。
あらかじめ、応募要項として求めるレベルの日本語能力(N1~N5)を設定しておくと、効率的に応募者を絞り込めます。

【大見出し】まとめ

適性検査は面接や書類上だけではわからない応募者の資質を、効率的に見極めることができる試験です。
近年は、外国人採用の需要増に合わせて外国人に特化した適性検査や、多言語対応の適性検査も増えています。

数多くある適性検査の種類や特徴を知っておくことは、採用フローを効率的に進めるための大きな助けとなるでしょう。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事